<最新刊目次>
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台湾機械伝動設備製造業の概況と2023年の展望
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台湾再生可能エネルギー産業の概況と2023年の展望
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自動光学検査装置の鏵友益科技(HYEテクノロジー)、UMCやASEHに供給
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2023年台湾産業用ロボット・部品メーカーの分布と競争力現状
<今週のフォーカス記事>
一、産業用ロボットメーカーの分布
台湾の産業用ロボットメーカーは北部と中部に集中している。北部では情報通信技術(ICT)産業が発達していることから、産業用ロボットだけでなく▽制御装置、▽センサー、▽サーボモーターなどの装置・部品メーカーも多い。中部は機械産業の中心地で、産業用ロボットに必要な▽機械、▽電機、▽制御技術が蓄積されており、工作機械などの自動化に必要な産業用ロボットの需要が生まれている。南部はプラスチック機械産業の中心地で、特に台南市でプラスチック機械の自動化に必要な産業用ロボットの需要が強い。
二、産業用ロボット装置・部品の主要メーカー
1.制御装置
制御装置を手掛けているのは工業技術研究院(工研院、ITRI)のほか、企業では▽樺漢科技(エノコン)、▽台達電子工業(デルタ・エレクトロニクス)、▽宝元数控(LNCテクノロジー)、▽研華(アドバンテック)、▽新代科技(シンテック・テクノロジー)、▽新漢(ネクスコム・インターナショナル)、▽舜鵬科技(ジェンテク・テクノロジーズ)、▽台湾発那科(台湾ファナック)、▽新武(SHINBU)、▽泓格科技(ICP DAS)、▽羅昇企業(エース・ピラー)、▽大銀微系統(ハイウィン・マイクロシステム)、▽四零四科技(MOXA)、▽瑞伝科技(ポートウェル)など。
なお、制御装置を手掛ける台湾メーカーは多いが、競争力が低く、市場は海外の大手メーカーに掌握されている。
2.減速機
減速機を手掛けているのは▽鼎億自動化(ガンプシャス・テクノロジー、GTC)、▽利茗機械(LI MINGマシナリー)、▽晶傑精機(SUNUSテック)、▽邁萃斯精密(マトリックス・プレシジョン)、▽徳大機械(DETAインターナショナル)、▽兆逸科技(ボリオンズ・テクノロジー)、▽村田精密(TSUNTIENプレシジョン)、▽台湾精鋭科技(APEXダイナミックス)、▽斉富自動工業、▽翔暐企業(SHINE WEI ENT)、▽世協電機(SESAMEモーター)、▽上銀科技(ハイウィン・テクノロジーズ)など。
なお、減速機は日本メーカーが市場を支配しており、台湾メーカーの競争力は低い。
3.サーボモーター
サーボモーターを手掛けているのは工研院のほか、企業では▽デルタ、▽東元電機(TECOエレクトリック&マシナリー)、▽士林電機廠(士林エレクトリック&エンジニアリング)、▽ハイウィン、▽ハイウィン・マイクロシステム、▽盟立集団(MiRLE)、▽パナソニックのサーボモーター販売を手掛ける和椿科技(オーロテック)など。
なお、台湾の電機メーカーが手掛けるサーボモーターは、台湾メーカーの制御装置や減速機より国際競争力がある。
三、台湾メーカーの各種ロボットの競争力
台湾は単軸ロボット、直角座標ロボットの分野で国際競争力がある。東佑達自動化科技(TOYOオートメーション)は単軸ロボット世界2位で、ハイウィンも上位3社に入る。
天行自動化機械(アルファ・オート・マシナリー)とAPEXダイナミックスは台湾の直角座標ロボット大手で、中国でも一定の市場シェアを獲得している。
多関節ロボットの分野では、▽ハイウィン、▽オーロテック、▽鴻海科技集団(フォックスコン)が自社ブランドの6軸多関節ロボットを販売しているが、重要部品の波動歯車装置は輸入に頼っており、価格競争力は低い。
人と共に作業できる協働ロボット(協調ロボット)の分野では、達明機器人(テックマン・ロボット)が世界2位となった。
四、ハイテク企業のロボット参入状況
台湾の主力産業である電子産業でロボットの導入が相次ぎ、▽電子機器受託生産大手の仁宝電脳工業(コンパル・エレクトロニクス)、広達電脳(クアンタ・コンピューター)、▽デルタ、▽パソコン大手、華碩電脳(ASUS)、▽金仁宝集団(ニューキンポグループ、NKG)などは2008年からロボットの開発を進めてきた。(続く)
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