Moxaは、同社の産業用TSN(Time-Sensitive Networking)スイッチ「TSN-G5008シリーズ」に関して、ダブルブランド製品として三菱電機に供給することを1月6日に発表した。同製品は三菱電機から「CC-Link IE TSN対応産業用マネージドスイッチ、型番:NZ2MHG-TSNT8F2」として2021年12月より発売されている。
TSN技術は標準のイーサネットネットワーク上で定時性を有したリアルタイムでのメッセージングを可能にする技術で、従来のイーサネットをさらに拡張できる技術とされており、複数の国際標準規格で構成されている。
TSNを実装するすべてのデバイスは、クロックを相互に同期し、共通の時間基準を使用することで、産業用制御アプリケーションのリアルタイム通信をサポートする。
三菱電機は、TSN技術を活用したオープン統合ネットワーク「CC-Link IE TSN」規格を推進しており、スマート工場をはじめとする産業現場にTSN技術に対応した製品を供給してきたという。
CC-Link IE TSNについて三菱電機は、世界に先駆けてTSN技術を活用し、高速・高精度通信を実現しながら、同一のイーサネットケーブル上で駆動し、一般/安全などの制御通信と情報通信を混在することを可能とした新時代の産業用ネットワークだと説明している。
Moxaが三菱電機に供給を始めたTSN-G5008シリーズは、8個のギガビットイーサネットポートと最大2個の光ファイバポートを備えたフルギガビット設計の産業用TSNスイッチ。
同スイッチは、既存ネットワークのギガビット速度へのアップグレード、高帯域幅アプリケーションに向けた新しいフルギガビットバックボーンの構築に適しており、1μsレベルの時刻同期に対応し、CC-Link IE TSN Class B認証を取得しているためCC-Link IE TSNを活用するシステム環境にスムーズな導入が可能だという。
なお、同製品は1月26日から28日まで東京ビッグサイトで開催される「IIFES2022」の両社のブースで紹介する予定だという。
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