インコースから23位で出た松山英樹(28=LEXUS)は、1イーグル、6バーディー、3ボギーの65とスコアを5つ伸ばし、通算9アンダー、131でホールアウトした。まだスタートしていない選手も多いが、ホールアウト時点で首位と1打差の3位につけている。

通算4アンダーでスタートした前半は、11番から3連続ボギーをたたき、一時は通算1アンダーまでスコアを落とした。だが、14番から4ホール連続パーセーブすると、折り返しの18番パー5で最初のバーディーを奪った。

すると後半は、28で回る絶好調へと転じた。3、4番で連続バーディー。4番パー3は12メートルのロングパットを沈めた。さらに6番から3連続バーディー。8番パー4は、第2打を2メートルにピタリとつけた。ショットとパットがかみ合い、最終9番パー5では第2打を3メートルにつけてイーグル締め。今年初戦だった前週の最下位41位から一転、2戦目の今大会は、4年ぶりのツアー優勝を視界にとらえる位置で、決勝ラウンドに臨むことになる。

ホールアウト後は「最初の9ホールは、何をやってもうまくいかなかったけど、バックナインは逆に、パッティングが入ってくれたことで、いいプレーができたかなと思う」と、納得の表情で語った。

「14、15(番)ぐらいで、ショットがちょっといい感じになりつつあったので、パッティングさえ入ってくれれば、予選も余裕でクリアできると思っていた」と、序盤の3連続ボギー直後には、復調の気配を感じ取っていた。「3、4番でちょっと長いの(パット)が入ってくれたので、後は流れ良くプレーできた。今日の後半みたいに(パットが)入れば、優勝のチャンスが多くなる。明日から優勝争いしてみて、パッティングがどうなっていくかというのも知りたいところ」と、今大会だけではなく、今後も見据え、緊張感の高まる中でのパッティングをカギとしてとらえていた。

まずは今大会の優勝を目指すことになるが「明日、あさって、いい位置で回れるので、この2日間のように伸ばしていけるようにしたい」と、落ち着いた口調で語った。