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Saturday, January 16, 2021

「何なんですかね、わっかんないです」金谷拓実、予選落ちであふれた感情 - ゴルフダイジェスト・オンライン

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◇米国男子◇ソニーオープン in ハワイ 2日目(15日)◇ワイアラエCC(ハワイ州)◇7044yd(パー70)

あと1打。いや、あと数センチが届かなかった。イーブンパー99位から出た金谷拓実は5バーディ、2ボギー「67」と伸ばしたが、カットラインに1打届かず予選落ち。最終9番(パー5)は決めれば週末に滑り込める6mのイーグルパットがわずかにショート。頭を抱え、天を仰いだ。

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「昨日に比べてティショットも安定していたし、チャンスも作れた」という2日目。インから出て、折り返した1番をバーディとして通算3アンダーへ。だが、カットラインも「-2」から「-3」、「-4」へと上がっていった。

「途中、スタートしたときの感じよりも、カットラインがどんどん上がっていったから、『まだ上がった』って思いながら…。そう考えたら、ちょっと焦りもあったと思う」と冷静に振り返れば、反省点も見えてくる。

後半6番はバンカーからの2打目をグリーン奥にこぼしてボギーとし、通算2アンダーに一歩後退。その時点でカットラインは「-4」。7番、8番とバーディパットはカップをかすめ、迎えた最終9番(パー5)はイーグルが必須の状況。

ティショットは右ラフにつかまったが、2打目はアイアンで低く出して、ピンハイまで転がし上げた。チャンスは作った。目の前にあるのは、入らなければどんなに近くに寄っても意味のないイーグルパット。慎重にラインを読んだが、球はカップに届かず失速した…。

タップインバーディとしたあとに、帽子を深くかぶり直して、顔を隠した。結果がすべてと挑んできて、その結果を真正面から受け止めた。――予選落ち。

ホールアウト後、金谷の顔は紅潮していた。「何なんですかね、わっかんないんですよね。自分では精いっぱいしているつもりでも出遅れるし、きょうも良いプレーで回っているつもりでもそんなに順位も上がらないし…。レベルの差って言ったらそれまでだけど…。悔しいけど、ゲームとかと一緒で、ずっと最初のステージをやっても面白くない。うん、だから、そういう感じですかね…」。そこまで吐き出すと、込み上げる感情が涙となって溢れてきた。

「すみません…」。それ以上の言葉はいらなかった。

いったん日本に帰国して、すぐにUAE、サウジアラビアでの欧州ツアー2連戦へ向けて出発する。中東の熱風が、涙を乾かし、結果への渇望を癒やしてくれると願いたい。(ハワイ州ホノルル/今岡涼太)

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