[24日 ロイター] - 米半導体大手テキサス・インスツルメンツ(TI)(TXN.O)が24日発表した第4・四半期業績見通しは、売上高と利益が市場予想を下回った。重要な産業用半導体市場で需要が悪化し、一部生産の削減を余儀なくされていることが背景。
株価は引け後の時間外取引で4.5%下落した。
投資家向け広報責任者のデーブ・パール氏は売上高全体に占める割合が最大である産業用半導体の売上高が第3・四半期に10%台半ばの落ち込みとなり、日本を除く全ての地域で低調だったと説明。
「中国が新型コロナウイルス禍から脱却したことで、同国での大幅な回復への期待があったと思うが、実現していない」と語った。
TIは第4・四半期の売上高が39億3000万─42億7000万ドルになると予想。LSEGがまとめたアナリスト予想平均は44億9000万ドルだった。
1株当たり利益は1.35─1.57ドルと予想。アナリスト予想は1.76ドル。
エドワード・ジョーンズのアナリスト、ローガン・パーク氏は、TIの見通しについて、需要がさらに悪化し少なくとも今後数四半期は低迷する可能性が高いことを示すと述べた。
第3・四半期の売上高は自動車向けを除く他の全ての部門でも減少した。自動車向けは20%増収となった。
TI幹部は自動車セクターからの需要トレンドに変化はないとしているが、多くのアナリストは自動車市場全般の低迷を懸念している。
サミット・インサイツ・グループのアナリスト、キンガイ・チャン氏は、産業用市場だけでなく、自動車市場の受注鈍化がさえない見通しの要因だと指摘した。
第3・四半期の売上高全体は14%減の45億3000万ドル。予想は45億8000万ドルだった。
一時項目を除いた1株当たり利益は1.85ドル。予想は1.82ドルだった。
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