西部工業用ゴム製品卸商業組合(小島孝彦理事長=角一化成社長、組合員135社)は5月23日、大阪府大阪市のリーガロイヤルホテルで通常総会を開催し、第5号議案として大阪ゴム商業会(森孝裕会長=モリテック社長、会員51社)との合併審議、可決した。これによって来年4月1日で両団体は合併し事業を統合する。
なお、通常総会は組合員135社中、本人出席が41人、委任状出席が90人と過半数を超え総会は成立した。
合併に向けては大阪ゴム商業会の全会員が西部工業用ゴム製品卸商業組合に所属し、両団体の多くの親睦イベントが共催として開かれており、事務局も同じであることなども背景にあり合理的とされた。
一方で大阪ゴム商業会が行ってきたスポーツやイベント、さらに永年勤続優良従業員表彰式については、引き継いで企画・運営していく。また合併後の人事や会処理の移行などは、適切な検討を進め、実施していく方針だ。
通常総会では冒頭に、小島理事長があいさつに立ち、「ここ数年、デジタル化が進み、特に話題の生成AIは生活の中に溶け込み、Webでは外で会議をする人達を多く見かける時代となった。我々のアナログ的だった営業も、営業DXを取り入れWebで人を引き付けターゲットにアタックするなど新しい手法が一般的になってきた。組合についてもホームページの改修やコンテンツをより良いものにしたい。さらに勉強会や講習会、商品説明会をリアルとWebとのハイブリッド開催にしてより多くの人に平等に参加いただけるような仕組みを取っていく」と述べた。
その後、令和4年度の事業計画報告と同年度収支決算承認の件、令和5年度の事業計画案承認の件、同年度収支予算案承認の件が原案通り承認された。
総会終了後には講演会が開催され、今回はポスティコーポレーションの馬場孝仁代表取締役社長が「ゴム産業春の賃上げと卸商社の賃金改善状況について」をテーマに、賃上げ、初任給の見直しなど全産業とゴム産業との状況と見直しに至る背景をゴム報知新聞のアンケートデーターをもとに分析、解説した。
■記者の目:あいさつは「チャットGPT」時代か
西部ゴム商組の小島理事長は通常総会でのあいさつをチャットGPTを使用して原稿を作り、披露した。「尊敬する皆様・・・私たちの業界(組合活動)は皆様のご尽力とご支援によって長い歴史の中で成果を上げてきた・・・」から始まった文章にはそつがない。
また、通常総会終了後の懇親会の中締めのあいさつにたった岡浩史理事・相談役(岡安ゴム社長)も同じくチャットGPTで作文したものを披露した。それぞれ形式的なあいさつ文としては問題がない。新聞社としては予定稿にしておいて、実際のあいさつを聞いてから修正すれば十分使えそうだ。
ただ、岡理事・相談役が言いたかったのは「こうして、時代とともに新しいものが生まれてくるが、我々はともかく恐れず試してみるべきだ。そろばんから電卓、PC、スマホとこれまでも新しいものが生まれてきてたが、どうにかキャッチアップしてきたではないか。恐れず、とりあえずキャッチアップしてみることは大切」と時代の変化を否定せず、生き延びていこうと、呼びかけた。持続性が課題となっているいま、変化、進化の無いものは生き残れないと言われている時代。
奇しくも小島理事長と岡理事・相談役が披露したチャトGPTのあいさつ文がきっかけとなり、あらためて長い歴史を持つ企業で組織、運営されている西部ゴム商組の持続可能性を確認し合う総会と懇親会になった。
近畿支部が通常総会開く
西部工業用ゴム製品卸商業組合の近畿支部(加藤廣支部長=西部ゴム社長)の通常総会が、5月23日開催の西部工業用ゴム製品卸商業組合の通常総会前に行われた。
議案は、令和4年度の事業報告承認の件、同年度収支決算報告の件、令和5年度事業計画案、同年度収支予算案についてで、それぞれ原案通り審議・可決された。
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