松永佳伸
岐阜県各務原市の世界淡水魚園水族館「アクア・トトぎふ」では、魚や昆虫の展示水槽を観察しやすいように工夫している。
4月下旬にリニューアルされたのは、県内にすむ水生昆虫や季節にあわせて里山の生き物を展示する大小五つの水槽。山あいのため池を表現した水槽は深さ120センチ、水面が小学校低学年の目線と同じ高さになっている。
水槽では、絶滅の恐れがあるゲンゴロウの仲間や、マツモムシが底でじっとする様子のほか、水草につかまり休んだり、呼吸のために浮上したりする姿を観察することができる。
水田や用水路を表現した水槽には、タガメやタイコウチなどが展示され、許可を得て採種した本物の植物を植栽し、より自然に近い環境になっている。
また、見えづらかったアクリル水槽に反射防止のフィルムも施した。最上階の展示水槽は、外光を採り入れて通路が明るく、反射して水槽内のヤマトイワナが観賞しづらい時間帯があった。
そこで工業用フィルムの加工などを手がける「東山フイルム」(名古屋市)が協力。魚好きな社員が初めて水槽用に開発した反射防止フィルムを試験的に採用すると、映り込みが減り、魚が見やすくなり、来館者からも好評だという。
水族館の飼育担当者は「地元企業が持つ技術力を生かしてコラボすることができた。効果をみながら他の水槽でも採用を検討していきたい」と話す。(松永佳伸)
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