深セン証券取引所の創業板への上場を目指す、青島豪江智能科技(301320/深セン)が5月30日、新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。4530万株を発行予定で、公募価格は13.06元。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。
同社は2017年設立の民営企業。単軸アクチュエーター、2軸アクチュエーター、昇降装置、制御装置、コントローラーなどリニアアクチュエーターシステムの研究開発、製造、販売を主業務としており、電動ベッドや電動ソファーなどのスマート家具、医療用ベッド・車椅子・歯科治療用シートなどのスマート医療、電動デスクや電動チェアなどのスマートオフィス、工業用伝動システムなどの分野向けにリニアアクチュエーターのソリューションを提供している。
22年12月期現在の売上構成はスマート家具向けリニアアクチュエーターシステムが66.93%、スマート医療向けシステムが20.26%、スマートオフィス向けシステムが4.46%、工業用システムが3.62%となっており、スマート家具向けシステムに売上が集中している。また、中国国内向けが約45%で大部分が自社ブランド形式、海外向けが約55%で大半がODM形式による売上となっている。
高い品質、製品開発力、一体化・モジュール化・自動化により品質向上と低コスト化を実現した生産体制、開発・調達・生産各セクションにおける充実した品質管理体制、中国国内のみならず世界の顧客に対するクイックレスポンスやきめ細やかなサービスを提供していることなどを強みとする一方で、生産能力がすでに飽和状態にあり、さらなる市場の拡大や新製品の開発に向けて生産能力拡大が急務となっていること、そのための資金調達力不足が課題となっている。
22年12月期の売上高は6億6465万元(前期比13.21%減)、純利益は6703(同8.73%減)。23年1〜3月期の売上高は1億6058万元(前年同期比13.87%減)、純利益は1288万元(同20.45%減)。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)
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