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2023年 3月 6日
人を大切にする経営学会(坂本光司会長=元法政大学教授)などは、第13回「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞(経済産業省、厚生労働省、中小機構など後援)の受賞企業を発表した。156件の応募の中から厳正な審査を経て、経済産業大臣賞はサラヤ(大阪市東住吉区、衛生用品・食品などの開発・製造・販売)・東京サラヤ(東京都品川区、同)、厚生労働大臣賞はリハプライム(さいたま市大宮区、福祉サービス業)、地方創生大臣賞は北國フィナンシャルホールディング(金沢市、銀行)が受賞するなど、計26社・団体が受賞した。
中小企業庁長官賞は陽和(北九州市小倉南区、工業用機能部品の製造・樹脂加工)、中小企業基盤整備機構理事長賞は長岡塗装店(松江市、建築塗装工事)が栄冠に輝いた。このほか18社・団体が審査委員会特別賞、3社・団体が実行委員会特別賞を受賞した。同日会見した赤岩茂審査委員長は「事業環境が厳しい中で、受賞企業のレベルは上がっている」と総評した。坂本会長は「以前は株主第一主義だった大企業の応募が年々増えており、人を大切にする経営が浸透しつつある」と指摘した。
サラヤ・東京サラヤは野生生物の保護活動や、ウガンダでの手洗い習慣の啓発活動、環境負荷の少ない植物系食器洗剤の開発などが評価された。リハプライムは1月当たり時間外平均5.4時間、女性管理職比率30.4%、実質上の定年なしという点が評価された。北國FHDは従来から融資の際の経営者保証を不要としている点が評価された。また自治体として障がい者雇用1500人を掲げ、現在1270人を超えた岡山県総社市が、自治体として初めて受賞した。
日本でいちばん大切にしたい会社大賞は「株主」だけでなく「従業員とその家族」「外注先・仕入れ先」「顧客」「地域社会」—の5者をはじめ、人を大切にし、人の幸せを実現する行動を継続して実践している会社の中から、特に優良な企業を表彰する制度。2010年度から実施している。
そのほかの受賞企業は次の通り。
【審査委員会特別賞】
アシスト(東京都千代田区)、栄研化学(東京都台東区)、金見工務店(松江市)、グリンリーフ(群馬県昭和村)、SATО社会保険労務士法人(札幌市東区)、スマイルリンク(静岡県三島市)、高田舗装(金沢市)、たこ満(静岡県菊川市)、田島(佐賀市)、天彦産業(大阪市住之江区)、トモヱ乳業(茨城県古河市)、ナプロアース(福島県伊達市)、坂東太郎(茨城県古河市)、ピエトロ(福岡県中央区)、フジワラテクノアート(岡山市北区)、宮田運輸(大阪府高槻市)、リードビジョン(東京都品川区)、リペアサービス(札幌市北区)
【実行委員会特別賞】
総社市(岡山県総社市)、リンクライン(神奈川県小田原市)、特定非営利活動法人六星(浜松市東区)
詳しくは「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞のホームページへ。
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