MediaTekは、昨年投入された同社のGenioシリーズに追加されるIoTアプリケーション専用のシステムオンチップ(SoC)の最新製品を、CES 2023で発表しました。
MediaTekによると、オクタコアの新しい「Genio 700」はスマートホーム、スマートリテール、工業用IoT製品に向けて設計されているそうです。高性能に重点を置いたフラッグシップ「Genio 1200」、エッジ処理やマルチメディア機能向けに設計された12nmアーキテクチャ「Genio 500」の間を埋める新製品の導入により、Genioファミリーが完成します。
電力効率を考慮して設計されたGenio 700は、2.2GHzで動作する2つの高性能コア「ARM A78」と2.0GHzで動作する6つの高効率コア「ARM A55」を搭載した6nmチップセットです。また、処理能力が4.0 TOPSのAIアクセラレーターも備えています。それに対して、性能重視のGenio 1200には、4つのARM A78(2.2GHz)と4つのARM A55(2.0GHz)が搭載されています。
この新しいSoCは、AV1、VP9、H.265/H.264(ビデオデコード)をサポートするFHD(60Hz)+4K(60Hz)のデュアルディスプレイに対応します。ISPを搭載しているのでカメラにも対応可能ですが、MediaTekはサポートするカメラの仕様は公表していません。
Genio 700のSDKを使用することで、開発者はYocto Linux、Ubuntu、そしてAndroidで動作する産業用及びスマートホーム製品を作成・カスタマイズすることが出来ます。
その他の機能は以下の通りです。
- PCIe 2.0、USB 3.2 Gen1、カメラ用MIPI-CSI インターフェイス等の高速インターフェイスをサポート
- 10年の長寿命を誇る産業グレード設計および広範な動作温度範囲への対応
- プラットフォーム統合の標準化・簡易化によるARM SystemReady認証の取得
- セキュリティ向上によるARM PSA認証の取得
この記事は、編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。
原文はこちら
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