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Monday, October 4, 2021

MoMA関連施設 神奈川の町工場製 ガラスのベル販売へ|NHK 首都圏のニュース - NHK NEWS WEB

takmaulaha.blogspot.com

関東有数の「ものづくり」のまちとして工業団地が集まる神奈川県綾瀬市の町工場で作られたガラスのベルが、「MoMA」の愛称で知られるニューヨーク近代美術館の関連施設で販売される商品に選ばれました。

「MoMA」の愛称で知られるアメリカ・ニューヨークのニューヨーク近代美術館の関連施設「デザインストア」は、アート性やデザイン性の高いえりすぐりの商品を世界中から集めて販売しています。
ことし5月、この商品に綾瀬市にある町工場「鎌田理化学器械製作所」で作られたガラスのテーブルベルが選ばれました。
ベルの大きさは直径4.5センチ、高さ12センチで、水晶を原料とした純度ほぼ100%の石英ガラスが使われています。
一般的なガラスと比べて透明性が高く、長く響き渡る澄み切った音が特徴で、上下をひっくり返すと異なる音色を楽しむことができます。

62年前の昭和34年に創業した老舗製作所は、これまでビーカーやフラスコなど研究機関向けの実験器具などを製造していました。
しかし、こうした工業用のガラス製品の受注数は頭打ちで、今後の発展のためには新たな市場を開拓する必要がありました。
そこで、これまでに培ったガラスの高い加工技術をいかし、ベルや乾杯用のグラスなど一般向けの商品の開発を進めることにしました。
ベルを作る工程では、職人が2000度を超える炎で熱した石英ガラスのパイプを手元のハンドルを微妙な力加減で回して引き延ばし、口にくわえたホースからパイプに息を吹き込んで内部の圧力を調整します。
そして、感覚を頼りに厚さの誤差をわずか0.5ミリ以内に収めて、大きさが異なる2つのベルになるようにパイプを絞り最適な音色が響く理想の形に整えていきます。

魅力的な商品を作るために東京のデザインコンサルティング会社と検討を重ね、先月14日には、双方の担当者が集まって今後も、シンプルなデザインで作る方針を確認していました。
デザインコンサルティング会社の名児耶秀美代表取締役は「こだわりの素材でいっしょに遊びながら夢を描いて、ものづくりや人を喜ばせる楽しさをみんなで思い出したい。導火線が見つかったので、この火が燃え上がるように応援していきたい」と話していました。
鎌田理化学器械製作所の佐野則之社長は「デザインの力を借りることで一般の人にも魅力的なものになることがわかった。綾瀬市には小さな町工場が集まっているが、自分たちの技術の高さを多くの人に知ってもらえるとうれしい」と話していました。

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