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Sunday, October 10, 2021

阪神1位に“球児2世”高知・森木大智が浮上 矢野監督が強運再現狙う - ニッカンスポーツ

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「プロ野球ドラフト会議supported by リポビタンD」が11日、都内で開催される。阪神は10日に都内でスカウト会議を行い、1位の最有力候補として高知・森木大智投手(3年)が浮上した。「球児2世」の呼び声高い最速154キロ右腕の指名が競合すれば、昨年ドラフトで佐藤輝を引き当てた矢野燿大監督(52)が「黄金の右手」を繰り出す。即戦力左腕の西日本工大・隅田知一郎投手(4年=波佐見)、市和歌山・小園健太投手(3年)もリストアップしている模様で、当日に1位指名選手を最終決定する。

   ◇   ◇

約1時間半のスカウト会議に出席した矢野監督は、オンライン取材で思案顔を浮かべた。「まあ難しいけど、でも名前が挙がっているピッチャーはみんないいよ。やっぱり。高校生の3人(森木、小園、風間)も素晴らしいし、大学生の左投手たちも素晴らしいし。これは本当に難しいね。でも言うたら記事になるし(笑い)」。例年通り1位の公表はせず。選手の具体的な名前を挙げることはなく、すべては当日のお楽しみと言わんばかりだ。

現時点で1位指名の最有力とみられるのが、高知・森木だ。甲子園経験こそないが、最速154キロを誇る土佐の豪腕だ。阪神は早くからその才能に着目。ドラフト1位候補として動向をチェックしてきた。まだ伸びしろも十分で将来性を高く評価。チームには若手のホープ西純矢らがいるが、高卒の有望選手をさらに指名し、投手力強化に動く。

さらに即戦力として真っ先に名前が挙がるのは、西日本工大・隅田だ。今年に入って急激に評価を上げ、すでに西武が1位指名を公言。1軍で先発ローテを任せられる左腕は、高橋とルーキー伊藤将だけという阪神にとっても、喉から手が出る存在だ。その他に高校生右腕の市和歌山・小園を1位候補としてリストアップ。また外れ1位候補には、新潟医療福祉大の左腕・桐敷拓馬投手が挙がる。

競合も覚悟の上で入札する。抽選役を務めるのはもちろん、矢野監督だ。昨年ドラフトでは4球団競合の末に近大・佐藤輝の交渉権を獲得。ドラフト会場をどよめかせた黄金の右手が注目されるが、「(験担ぎは)去年も何もしなかったんでね。あまり意気込んでいかずにいけたらなと思う」と自然体を強調した。

激しい優勝争いの真っただ中のドラフト開催となるが、矢野監督は虎ファンに夢を届けると誓った。「ドラフトはドラマ性もあるし、ファンの方も指名される選手もドキドキ、楽しみというのもやっぱりあると思うので、そういうふうに思っています」。就任1年目は19年は西純、及川ら高校生を次々と指名。20年は佐藤輝を引き当てた。今年はどんなドラマが生まれるか、歓喜の矢野ガッツが飛び出すか、注目される。

◆隅田知一郎(すみだ・ちひろ)1999年(平11)8月20日生まれ、長崎県出身。西大村小2年で軟式野球を始める。西大村中-波佐見。高3で夏甲子園出場。西日本工大では1年春からベンチ入り。変化球はカーブ、スライダー、カットボール、ツーシーム、チェンジアップ、スプリットと多彩。50メートル走6秒5。遠投120メートル。177センチ、76キロ。左投げ左打ち。

◆森木大智(もりき・だいち)2003年(平15)4月17日生まれ、高知県出身。小学3年時に軟式野球を始め、内野手や捕手、投手を経験した。高知中では1年時から投手。3年時に春夏の全国大会を制覇。高知では1年春からベンチ入りし、同年夏からエース番号1。184センチ、90キロ。右投げ右打ち。

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