巨人からドラフト2位指名を受けたJR東日本・山田龍聖投手(21=高岡商)が、ドラフト会議中に始まった試合に登板し、10イニング目に力尽きた。

都市対抗東京都2次予選第3代表決定戦のセガサミー戦の9回から登板。最速149キロをマークするなど、延長15回までは無安打に抑えたが、16回に初安打を許し、18回1死から140球目の140キロを左翼スタンドに運ばれた。

試合は午後5時59分にプレーボール。巨人からの指名はその6分後のことだった。ドラフト指名された球団は「試合中、監督に聞きました。監督が分かった方が集中できるだろう」と配慮があった。

延長18回、試合時間5時間23分、試合終了午後11時22分の熱戦。3-4で敗れ、チームを都市対抗出場に導けず「あそこまでいったので勝ちたかった。詰めの甘さが出た」と悔やんだ。

巨人の印象については「テレビで小さい頃から見ていた強いチーム。(プロでは)真っすぐがストロングポイントなので、真っすぐで抑えたい」と言った。目指す選手は「あこがれの(DeNA)今永さんと投げ合いたい」。

高岡商(富山)では3年夏の甲子園で根尾(現中日)、藤原(現ロッテ)らを擁した大阪桐蔭と対戦し、11三振を奪った。その後日本代表入りし「根尾や小園とやるのも楽しみ」と心待ちにしている。

JR東日本は、12日の第4代表決定戦に回る。「まだもう1試合あるので、何とか勝たせたい。指名されたのはうれしいけど、まだJRの一員なので」と勝利を期した。

オリックス6位のセガサミーの横山楓投手(23=国学院大)は登板しなかった。