1年にわたる工業用金属の強気相場で銅は最高値を更新したが、投資家からの資金流入は続いており、投資熱はすぐには衰えそうにない。
「今は買いをやめるな」というのがウォール街からのメッセージで、ゴールドマン・サックス・グループやバンク・オブ・アメリカ(BofA)などは、新型コロナウイルス禍からの世界的な回復と再生可能エネルギーや電気自動車関連インフラへの支出急増で長期的に相場が上昇するとの見通しから、投資家にポジションを拡大するよう助言している。
銅相場は過去1年で既に2倍に値上がりし、トン当たり1万ドルを突破。BofAは需要が急増する一方で供給が大きく落ち込めば2万ドル到達もあり得ると予想する。
銅相場は数年にわたる低迷で魅力的な投資先ではないと長く見なされていたが、最近の上昇で目を向ける人が増加。ロンドンとニューヨーク市場の銅先物は最高値を更新している。
それでも強気投資家はなお、銅相場の長期的見通しの明るさがさらなる投資家を呼び込む可能性があるとみている。
ブラックロックのテーマ別投資担当グローバル責任者、イビー・ハンブロ氏は「商品を高値に押し上げている要因の1つは実需ではなく、金銭的な需要だ」と分析。「極めて商品集約的となる世界的なグリーン化の動きが見られており、このトレンドは数十年続く可能性がある」との見方を示した。
利益が急増した鉱業会社の株価も急伸し、リオ・ティント・グループとBHPグループのバリュエーション(株価評価)は過去最高かそれに近い水準に膨らんだ。鉱業ファンドへの投資も増え始めている。
ブラックロック・ワールド・マイニング・ファンドの運用資産は4月までの半年で31億ドル(約3370億円)増加し、6年ぶり高水準となる75億ドルに達した。ただ、ピークだった2011年の180億ドルにははるかに及ばず、資金流入がさらに続く可能性を示唆している。
原題:
Investors Bet Billions That the Metals Bull Run Isn’t Stopping(抜粋)
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