プロランナーの川内優輝(33)(あいおいニッセイ同和損保)が、フルマラソン2時間20分以内でのゴール100回を達成し、ギネス世界記録として認定されたことが2日、所属先から発表された。
川内の初マラソンは大学4年時、2009年2月1日の別府大分毎日マラソンだった。そこで2時間20分を切る「サブ20」で完走すると、以降12年間で107回完走し、昨年12月20日の防府読売マラソン(2時間10分26秒)がサブ20の100回目となった。
川内はフルマラソンに多数出場することで知られているが、国内トップランナーとしては驚きの頻度だ。年間の完走回数が最も多かった2014、15年はいずれも13回で、そのうちサブ20を達成できなかったのは1回だけ。12年間では平均で年間約9回、つまり40日に1回はフルマラソンを完走したことになる。この間、18年4月には世界最古の大会として知られるボストンマラソンの優勝という歴史的快挙も達成した。
2日に都内で世界記録の認定証を受けた川内は「2時間20分切りを100回も達成できたのは、健康で、長く競技生活を続けて、大会に出場してきたから。私は日本で一番速いわけでもないし、強いわけでもないが、6歳のころからコツコツと走り続けてきたことが、この記録に結びついたと思う。100回達成は自分のマラソン人生です」と喜びを語った。
節目の100回を達成した後、川内は2021年も1月31日の大阪国際女子マラソンでペースメーカーとして42・195キロを完走。日本記録が生まれた2月28日のびわ湖毎日マラソンでは2時間7分27秒で走り、8年前に記録した自己ベストを47秒更新する101回目のサブ20を達成した。5日で34歳になるが、マラソンへの意欲と走力は衰えていない。
川内は公務員ランナーだった2018年3月にも、サブ20の最多完走数(78回)でギネス世界記録に認定されている。
(データは、あいおいニッセイ同和損害保険提供)
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