JLPGAツアー2020-21シーズンの第15戦『第34回ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント』(賞金総額1億2,000万円、優勝賞金2,160万円)が3月4日、沖縄県南城市・琉球ゴルフ倶楽部(6,561 ヤード/パー72)で開幕した。今大会は、1日あたり原則として1,000人の有観客で開催。好コンディションに恵まれ、西郷真央が8アンダー、64と素晴らしいスタートを切った。3打差の5アンダー、2位タイは山路晶、高橋彩華、菊地絵理香、田辺ひかり、宮里美香、新垣比菜。渋野日向子は1アンダー、20位タイで第1日を終えた。
21年まで史上初の長いシーズンが続く。しかし、西郷真央は充実した3カ月のオフを過ごし、その成果がいきなりスコアへ表れた。1イーグル、7バーディー、1ボギーの内容に驚きを隠せない。気持ちを新たにした1番の第1打は、「会心でした」。プロになって初めてギャラリーの前でプレーをしたことの意義は大きかったようだ。
「拍手をいただけたのがうれしい。もっとも、私はマイペース。有観客、無観客でもあまり気にはなりません。でも、プレーを見てくださっている方に楽しんでいただけたら最高です。もっとも、きょうはスコアが良かったから、そういえるかもしれませんけどね」と笑顔を浮かべている。この日のハイライトは、2番からの4連続バーディー。さらに、パー5の最終18番で披露したプロ初のイーグル奪取などがあげられる。「18番はピン奥から6メートル、下りのフックラインがうまく入った。前半もパッティングが本当に良かったと思います」。しみじみと語った。
同じ轍は踏まない。昨年の反省を踏まえ、20年のリコーカップ終了後、すぐに行動へ移した。「大きな課題はショートゲーム。特にグリーンまわりです。練習場よりも、やはりラウンドを多くしなければなりません。今年は週に2ラウンドを必ずプレーするようにした」といい、さらに、体力強化では、「去年、トレーニングで背中を故障してしまった。今年は、週1回程度、主にチューブを使って効果的に行うように計画。そのため、成果がなかなか出なかったけど、少し前のラウンドから飛距離アップがわかるようになった。ヘッドの芯に当たれば20ヤード、そうでなくても10ヤードはアップしたと思います」。
この日も目の覚めるような1Wの第1打が随所でクローズアップされている。ところが、当人がセレクトしたワンプレーはパー3の16番、第2打。「グリーンの奥、15ヤードにボールがこぼれ、ロブショットで2.5メートルに寄り、パーセーブができました。きょうのラウンドで、パーオンができなかったのは5回あったけど、すべてパーをセーブ。本当に良かったです」と満足そうだ。良い流れを逃がさなかったのは、ピンチをパーで切り抜けた技術と忍耐。師匠、ジャンボ尾崎から、オフへ入ってすぐさま、「何が足りないか、しっかり考えろ」と、アドバイスされたことを実戦で示した。
「コースにギャラリースタンドがあると、やはりモチベーションが上がります。それから、バーディーをとった後、たくさんの拍手をいただくと、よしっ次も-と思う。ギャラリーの皆さん、ありがとうございます」。感謝をプレーで伝えた、プロ2年目の春である。(中山 亜子)
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