◇8日 TOTOジャパンクラシック最終日(茨城県小美玉市、太平洋クラブ美野里C)
単独首位で最終日を迎えた申ジエ(32)=韓国=が19アンダーで逃げ切り、優勝した。10月の富士通レディースに次ぐ今季2勝目、日本ツアー通算26勝目。この日は17年前に他界した母親の命日で供養の思いを込めた勝利となった。
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単独首位で迎えた最終日、申ジエは上下黒のウエアに身を包んだ。
「今日は17年前に亡くなった母の命日なんです」。03年11月8日、15歳・中学3年生にして最愛の母・羅松淑さんを失った。運転する車がゴミ収集のトラックと正面衝突するという受け入れがたい事故だった。
「だから今日は絶対に勝ちたいという思いもあった。だけどそんなふうに考えたら心が弱くなる。集中しました」
前半は思うようにパットが決まらず、14番までは2バーディーのみ。しかし、元世界ランク1位は勝負所でその強さを存分に発揮した。15番で3つめのバーディーを奪うと「17番に入る時、笹生さんが18番バーディーでトップタイになったボードを見た。気合が入りました」という。17番パー5は残り222ヤードを3番ウッドで2オンさせ、なんと段越え16メートルのイーグルパットを沈めた。
「入るとは思わなかったけど16番のパットをショートしたので、絶対にカップをオーバーさせようと強めに打ちました」
18番でも4メートルのバーディーパットを決めて、あっという間に3打差の逃げ切りVに。「プレッシャーと戦えることが楽しい。これからも楽しみ」とこともなげに語った。
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