ブラザー工業は6月12日、インド南部カルナータカ州ベンガルール市郊外の日本企業専用工業団地(JITs:Japan Industrial Townships)の新工場建設予定地で、起工式を開催した。
同社は2022年3月にベンガルール市内にアフターサービス、テクニカルサポート、マーケティングを行うブラザーマシナリーインディア(BROTHER MACHINERY INDIA)を設立したが、この度、同社に生産機能を追加し、JITs内に新工場を建設する運びとなった。同社の工作機械部門は現在、刈谷(日本)、西安(中国)に生産工場を有しているが、3拠点目としてインドを加えることで、同国内の顧客により短納期で製品を届けられる態勢を構築する。
ベンガルールの新工場の敷地面積は3万2,100平方メートル(約8エーカー)に上り、2024年12月からマシニングセンタSPEEDIOの生産開始を目指す。顧客先としては、主に自動車業界などを想定している。また、二酸化炭素(CO2)排出削減の取り組みとして、工場の屋上に太陽光パネルを設置し、稼働に必要な電力の一部は再生可能エネルギーで賄い、年間で約600トンのCO2排出削減を目指す方針だ。
JITsはベンガルール市中心部から北西に約90キロの国道4号線沿いに位置し、カルナータカ州工業団地開発局(KIADB:Karnataka Industrial Areas Development Board)より、約529エーカー(約214万平方メートル)の土地が日系工業に割り当てられている。JITs内の日系企業の工場設立としては、今回のブラザー工業が日立アステモ(二輪用部品製造)に続く2社目となる。
ブラザーマシナリーインディアの谷川修社長は「今後、世界のものづくり拠点としての発展が期待されるインドでは、高精度・高生産性の工作機械が求められている」とインドの工作機械市場への魅力を語る。JITsの近郊には、中央政府とカルナータカ州政府の主導により、工作機械に特化したインド初の工業団地(TMTP:Tumakuru Machine Tool Park)の開発も進められており、将来的に、JITsを中心とする一帯がインドでの工作機械関連の一大集積地になる可能性も秘めている。
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