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Wednesday, March 8, 2023

BMWがメタバース上に600万㎡の仮想工場をつくった理由 - 日経ビジネスオンライン

takmaulaha.blogspot.com

ゲームやエンターテインメント領域としての印象が強いメタバース。だが、実際には製造現場などのBtoB(企業間取引)でも普及が加速している。企業や社会が抱える「現実問題」の解消にメタバースを活用する動きが出始めた。

エヌビディアの技術でBMWがメタバースに作り上げた工場。3次元で工場全体を仮想空間上に再現し、デジタル作業員が工程に当たる。設計段階の生産性が30%向上すると期待する

エヌビディアの技術でBMWがメタバースに作り上げた工場。3次元で工場全体を仮想空間上に再現し、デジタル作業員が工程に当たる。設計段階の生産性が30%向上すると期待する

 まずは上の画像を見てほしい。奥行きのある工場の中を、光り輝く自動車の車体がゆっくりと流れる。周囲の情景が映り込むほど美しく輝くボディー。一見すると本物の工場のようだが、これは独BMWが米半導体大手のエヌビディアと組んで2021年に完成させたバーチャル工場だ。現実世界の物体などから収集したデータを使って仮想空間上に全く同じ環境を再現する技術であるデジタルツインを活用し、メタバース上に工場をつくった。

 BMWはバーチャル工場を600万m2以上に拡大している。こうした大規模な処理には、エヌビディアが得意とする先端GPU(画像処理半導体)を搭載した高額な計算システムが必要だ。人件費も含めると、導入コストは数億円に上る場合もある。多額のコストをかけてまで、「仮想工場」を作る意味は何か。

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