福井県立大恐竜学研究所(永平寺町)は8日、福井大医学部(同)にある医療用CT(コンピューター断層撮影法)を使った恐竜化石の研究の様子を報道陣に公開した。化石を壊さずに内部構造を詳細に把握でき、生態の解明につなげる。
同研究所は昨年12月、福井大法医学教室と共同でCTを使った研究を開始。今月8日は、休館中の県立恐竜博物館(勝山市)に展示してあった長さ85センチのアロサウルスの頭の骨を調べた。
ヒパクロサウルスについても分析中だ。頭にある突起の空洞で鳴き声を出すとされ、空洞を調べれば音域も計算できる可能性がある。また、様々な恐竜の頭部の構造を分析することで、種類の分類にも役立つという。
化石を工業用や動物用のCTで調べるケースは各地にあるが、大きな化石に対応できないものが多い。福井大のCTは医療用のため大きく、性能も高い。研究所や恐竜博物館と近いため、輸送による破損のリスクや費用も抑えられる。
県立大の河部壮一郎准教授は「恐竜の生態を細かく知ることができる」と期待し、福井大の兵頭秀樹教授は「骨折跡など人骨と恐竜の化石には共通点があり、医学の知識を生かして協力したい」と話していた。
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