西村経済産業大臣が１８日先端技術の視察の一環として北九州市にある産業用ロボット大手の安川電機の本社を視察しました。
北九州市八幡西区に本社を置く安川電機は、工作機械のモーターをはじめ、物の運搬や溶接などを自動制御で行うロボットが主力製品ですが、先端技術を用いた新たなロボットの開発にも力を入れています。
今回、西村大臣は新薬開発の現場などで活用されるロボットを視察し、小笠原浩社長などから人間の動きよりも精密な０.１ミリ単位で動くロボットの特性について説明を受けていました。
国際ロボット連盟によりますと、世界的な人手不足やコロナ禍の非接触需要を背景におととし新たに導入された産業用ロボットの数は５１万台と、前の年より３１％拡大しています。
こうしたなか、政府は去年１２月、経済安全保障推進法にもとづき、産業用ロボットなど１１の分野を「特定重要物資」に指定し、安定供給のための設備投資などにかかった費用の一部を補助することにしています。
視察のあと、西村大臣は記者団に対し「さまざまな分野で人手不足となるなか、ロボットを含めた機械化や省人化への期待は非常に大きい。それぞれの企業の規模や取り組みに応じた支援を考えていく」と述べ、改めてロボットの生産基盤の整備や企業活動の支援に努めていく考えを強調しました。
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