岐阜県関市で開発されたこちらのすごい包丁を取材してきました。刃物は刃物でも、これまでなかったすごい切れ味の包丁です。
(NHK岐阜 まるっと!ぎふ リポーター 竹下梨帆)
皮が硬くて切りにくいかぼちゃ。普通の包丁で切りにくいのですが、しかし、今回取材した包丁では...サクッ!スパッと切れました。
すごい包丁を作ったのは、岐阜県関市にある創業126年の工業用の刃物メーカーです。
開発したのは福田恵介さんです。その包丁とは...。
工業用刃物メーカー福田恵介さん
「これが超硬合金の包丁です」
超硬合金とは、ダイヤモンドに次ぐ硬い素材と言われ、分厚い雑誌などを軽々と切る刃物などに使われています。
超硬合金の包丁は、一般的なステンレスの包丁と比べ、1.2mmと厚みは半分ほど。重さもおよそ140gととても軽いのです。
「そもそも超硬合金の包丁は、珍しいですか?」
「日本で初めて超硬合金の包丁が作られることになりました。非常に硬くて加工が難しいので作るのは非常に難しいです」
開発を始めたのは2年前。これまで一切包丁を作ったことがなかった福田さんたち。「世の中にないものを作ろう」と包丁づくりの挑戦が始まりました。
まずは超硬合金の板から包丁のかたちを切り出す工程。切り出すために使われているのはワイヤーです。電流を流して熱を加えることで、超硬合金を切ることができます。
次に、包丁を切れるようにするための工程。超硬合金よりも硬い、ダイヤモンドの砥石を使って切れ味を高めていきます。しかし、福田さんたちはこの作業に苦戦。
「ある日突然、1本よく切れる包丁が出現しまして、やったー!と思ったのですが、ただもう一本再現しようと思った時になかなかうまくいかなくて」
よく切れる包丁を常につくり出すにはどうすればいいのか...。そこで導入したのが、包丁専用にカスタマイズした機械。ダイヤモンド砥石の種類や回転数をコンピューターで管理して微調整を繰り返してきました。時には徹夜もしながらやっとの思いでよく切れる条件「最適な角度」を見つけ出したのです。
「圧倒的に切れる包丁を目指していた」
完成した包丁で紙の束を切ってみると、一般的なステンレス包丁と比べてあっという間に切り終えました。
抜群の切れ味、玉ねぎの味も甘く感じました。超硬合金の包丁で切った方が、繊維を潰さずに切ることができ、辛みが抑えられていたのです。
「日本中、世界中の人に体感してもらえたらうれしい」
からの記事と詳細 ( 東海すごいぜ 岐阜 関「国内初!? 切れ味バツグン超硬合金の包丁」 - nhk.or.jp )
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