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Monday, January 30, 2023

12月の鉱工業生産は、汎用・業務用機械工業を始めとして多くの ... - 経済産業省

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12月生産は2か月ぶりの前月比低下

2022年12月の鉱工業生産は、季節調整済指数95.4、前月比マイナス0.1%と、2か月ぶりの低下となりました。

これまでの生産の動向については、2022年4月と5月は、中国でのロックダウン等の影響を受けて低下しましたが、6月に、中国でのロックダウン等の解除などを受けて上昇に転じ、7月と8月は、部材供給不足の影響が緩和したことなどから、上昇していました。

その後、9月と10月は、これまでの上昇の反動などから低下していましたが、11月は、化学工業(除.無機・有機化学工業)や食料品・たばこ工業などが堅調であったことから上昇に転じていました。

こうした中、12月は、汎用・業務用機械工業を始めとして多くの業種で低下したことなどから、2か月ぶりに低下しました。

図表01

10業種が前月比低下、4業種が同上昇、1業種が同横ばい

12月の鉱工業生産を業種別にみると、全体15業種のうち、10業種が低下、4業種が上昇、1業種が横ばいという結果でした。

12月は、国内・海外需要の減少等を受けて、多くの業種が低下したことから、全体として低下しました。

図表02
図表03

低下寄与度の最も大きかった汎用・業務用機械工業は、ボイラ部品や汎用内燃機関等が主な低下要因となっています。ボイラ部品については、前月に一時的に多くの取引があった反動等を受けて、低下したものと考えられます。また、汎用内燃機関については、当該品目の製品を搭載する製品が、他の部材調達不足の影響で生産を減少させたことなどから低下しました。

出荷は4か月連続の低下

12月の鉱工業出荷は、季節調整済指数92.7、前月比マイナス0.7%と、4か月連続の低下となりました。

図表04

業種別にみると、全体15業種のうち、9業種が低下、4業種が上昇、2業種が横ばいとなりました。

12月は、汎用・業務用機械工業や電気・情報通信機械工業などが低下したことから、全体として低下しました。

低下寄与度の最も大きかった汎用・業務用機械工業は、ボイラ部品や汎用内燃機関等が主な低下要因となっています。これらについては、生産と同様の理由により、低下したものと考えられます。

次に低下寄与度の大きかった電気・情報通信機械工業は、リチウムイオン蓄電池や電気冷蔵庫等が主な低下要因となっています。リチウムイオン蓄電池については、車載向け需要の減少などにより、電気冷蔵庫については、販売不振などを受けて、低下したものと考えられます。

財の需要先の用途別分類である財別出荷指数をみると、耐久消費財が前月比2.9%の上昇、資本財(除.輸送機械)が同1.6%の上昇となる一方で、生産財が同1.3%の低下、非耐久消費財が同0.9%の低下、建設財が同2.0%の低下となりました。

図表05
図表06
図表07

在庫は2か月ぶりの低下

12月の鉱工業在庫は、季節調整済指数103.1、前月比マイナス0.5%と、2か月ぶりの低下となりました。

業種別にみると、15業種のうち、6業種が低下、8業種が上昇、1業種が横ばいとなりました。

低下寄与度の最も大きかった自動車工業は、普通乗用車や普通トラック等が主な低下要因となっています。これらについては、生産が低下する一方で、出荷が上昇したことから、低下しました。

図表08
図表09

在庫率は2か月連続の上昇

12月の鉱工業在庫率は、季節調整済指数124.5、前月比1.2%と、2か月連続の上昇となりました。

業種別にみると、15業種のうち、9業種が上昇、6業種が低下となりました。

図表10

在庫循環図をみると、2021年第3四半期までは、「在庫積み増し局面」にありましたが、第4四半期には、「在庫積み上がり局面」に達しており、2022年第4四半期まで継続しています。これまでの部材供給不足などによる生産減少の影響等が含まれておりますが、概ね「在庫積み上がり局面」に位置しているものと考えられます。

図表11

12月の生産の基調判断は、「弱含み」に据え置き

12月の鉱工業生産は、前月比0.1%の低下となりました。

生産は、2022年4月と5月は、中国でのロックダウン等の影響を受けて低下していましたが、6月に、中国でのロックダウン等の解除などを受けて上昇に転じ、7月と8月は部材供給不足の影響が緩和したことなどから、上昇していました。

その後、9月と10月は、これまでの上昇の反動などから低下し、11月は、化学工業(除.無機・有機化学工業)や食料品・たばこ工業などが堅調であったことから上昇に転じていました。

こうした中、12月は、汎用・業務用機械工業を始めとして多くの業種で低下したことなどから、2か月ぶりに低下しました。

また、先行きに関しては、企業の生産計画では、1月は横ばい、2月は上昇を見込んでいますが、1月の補正値は前月比4.2%の低下を見込んでいます。

このため、ならしてみると弱含みの状態にあると考えられます。

こうした状況を踏まえ、鉱工業生産の12月の基調判断については、「弱含み」に据え置きます。

なお、今後は、引き続き、変異タイプの新型コロナウイルス感染症の拡大による内外経済への影響や、部材供給不足の影響、物価上昇の影響などについて、注視してまいります。

結果概要のページ
https://www.meti.go.jp/statistics/tyo/iip/result-1.html
参考図表集
https://www.meti.go.jp/statistics/tyo/iip/result/pdf/reference/slide/result-iip-sanko-202212s.html
マンガ「ビジネス環境分析にも使える!鉱工業指数(IIP)」
https://www.meti.go.jp/statistics/toppage/report/minikaisetsu/slide/20170329iip_manga2017.html

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