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Saturday, May 28, 2022

中国の産業用ロボットは、世界トップレベルの発展を目指す - AFPBB News

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【5月28日 People’s Daily】中国は8年連続で産業用ロボットの世界最大の消費国となっている。工業・情報化省のデータによると、2020年のロボット産業の営業収入は、初めて1000億元(約1兆8862億円)を超えたという。「第13次五か年計画(2016〜2020年)」期間中、産業用ロボットの販売台数は7万2000台から21万22000台に増加し、年平均成長率は31%だった。応用分野が広がるにつれ、産業用ロボットは、自動車、電子、冶金、軽工業、石油化学、医薬など52の産業カテゴリー、143の産業で広く使われるようになっている。

 工業・情報化省装備工業一司の王衛明(Wang Weiming)司長は、中国のロボット産業は、基本的に部品から完成機、アプリケーション統合に至るまでの全産業チェーンシステムを形成しており、多くの中国製産業用ロボットブランドが急速に台頭し、世界トップレベルの発展を目指すに至っていると紹介した。

 江蘇省(Jiangsu)南京市(Nanjing)に本社を置く埃斯頓自動化グループ(ESTUN)は、完全自主コア技術を持つ中国産ロボットの上場企業の一つだ。同社の産業用ロボット製品の売上高は、中国ブランドの上位に位置している。

 中国ロボットメーカーの珞石ロボット(ROKAE)は、設立から7年足らずだが、発展の勢いに乗っている。同社が独自に開発したソフトウェア制御システム「xCore」は、現在の中国産制御システムの中でもきわめて優れている。珞石ロボットの共同設立者の韓峰涛(Han Fengtao)氏は、中国製産業用ロボットは、外国製品と競うにあたっても、一定の優位性を持っているとみている。「中国は世界最大のロボット市場であり、その成長速度は速く、潜在力も大きい。外国製品が中国市場を獲得するためには、まず現地化をうまくやる必要がある。中国の産業用ロボットメーカーは、明らかに中国企業に近く、企業の産業用ロボットに対するニーズの深い理解や、現地化・現地化戦略の堅持に有利だ」と、韓氏は述べた。

 昨年末、「『第14次五か年計画』ロボット産業発展計画」が発表され、「2025年までに世界のロボット技術革新の発信地、ハイエンド製造の集積地、アプリケーション統合の新たなハイランドになる」ことが、「十四・五」期間における中国のロボット産業の新たな発展目標となっている。

 発展目標を達成するために、中国企業は国内外からの人材の引き寄せ、世界の先進的な経験の吸収、国境を越えたM&Aによるグローバルな産業チェーンの構築などの方式により、積極的に発展経路を模索している。

 近年、埃斯頓は多くの海外企業を買収し、株式を保有し、投資し、全産業チェーンを迅速につなげると同時に、欧州研究開発センターを設立した。埃斯頓テクニカルディレクターの銭巍(Qian Wei)氏は、「わが社は、国内外から優秀な人材を集めることに注力し、米国、日本、英国、ドイツ、イタリアなどのインテリジェントコア制御部品とソリューションを導入し、ロボットとスマート製造の技術専門家のサポートチームを設立し、グローバル競争力のあるグローバル研究開発レイアウトとマルチレベル研究開発システムの構築に注力している」と述べた。

 珞石ロボットも昨年からグローバル化戦略を開始し、日本に研究開発センターを設立し、海外の先進的な技術を積極的に吸収している。韓氏は、「今後、グローバルな研究開発を加速させ、欧州にも研究開発センターを設立する予定で、2025年までに技術力の面で世界トップレベルに追いつくことを目指している」と述べた。(c)People’s Daily/AFPBB News

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