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Saturday, October 9, 2021

巨人またも“くじ外れ”→繰り上げ1位は社会人左腕、楽天1位指名は“東北の星”…ドラフト全指名予想【巨人・楽天・阪神編】(安倍昌彦) - Number Web - ナンバー

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「ひとりドラフト」とは私自身が“12球団”の代表者になったつもりで実際のドラフト候補選手たちを指名して、ひとりで「ドラフト会議」を完遂してしまう。そういう企画です。第3回は、巨人、楽天、阪神編です(※順位、成績は10月3日時点のものです)。【全4回の3回目/#1#2#4へ続く】

巨人は“くじ外れ”、繰り上げ1位は社会人左腕

〔巨人 2021年ひとりドラフト指名選手〕

× 小園健太 18歳 投手 市立和歌山高 184cm89kg 右投右打(広島、オリックスらとの抽選に敗れる)
1位 山田龍聖
 21歳 投手 JR東日本 182cm80kg  左投左打
2位 松川虎生
 17歳 捕手 市立和歌山高 178cm98kg 右投右打
3位 赤星優志
 22歳 投手 日本大 176cm80kg  右投右打
4位 竹山日向
 17歳 投手 享栄高 182cm85kg  右投右打
5位 石森大誠
 23歳 投手 火の国サラマンダーズ 178cm80kg 左投左打
6位 梶原昂希
 22歳 外野手 神奈川大 188cm87kg 右投左打

〔巨人 総評〕

 一昨年の丸佳浩に続いて、今季途中には日本ハム・中田翔まで加わって、野手陣はますます「オールジャパン化」する中に、育成から台頭した松原聖弥(外野手)が1人食い込んでいたり、打線に関しては、とても興味深い状況になっている。しかし、その一方で一軍投手陣と、それ以上にファームの活気のなさに、近未来への不安を抱く。

 補強ポイントは、自然と「そこ」になろう。

 将来の投手陣を背負って立つ人材として、市立和歌山高・小園健太を選んだ。しかし今年も抽選に敗れ、ならば将来も楽しみだし、ひょっとしたら来季の戦力にもなってくれるかもしれない速球左腕・山田龍誠(JR東日本)を繰り上げ1位に挙げた。

 高岡商高から入社3年目。この春から公式戦に投げ始め、9月の都市対抗予選から急激にその「実戦力」を発揮し始めた伸び盛りの俊英である。

 21歳の左腕が150キロを投げたという報道にプロ側も色めき立ったが、実戦でのアベレージは145キロ前後。その代わり、ホームベースの上でグッと来る球質と、ここ一番の場面でギアアップできる底力が頼もしい。試合前半は力で押して、後半は切り札のチェンジアップで翻弄する投球の幅も持っており、高橋優貴に続く先発左腕を期待しての指名となった。

 来年から戦力になれそうな右腕を、3位で獲得。内野手がバッティングピッチャーでもしているような力感から、150キロ近い快速球を投げ込む赤星優志(日本大)は、速いのもいいが、「低い」からありがたい。

 ピッチングの基本になる(右打者の)「外角低め」へのラインをしっかり持って、そこへ145キロ前後の速球を乗せられる。ツーシーム系の沈むボールに、カーブを覚えたら……。牽制の上手さ、ピンチでの負けじ魂……先発でいけると見る。

巨人2位は将来の「レギュラーマスク候補」

 ここからは、「フューチャー・ジャイアンツ」が並ぶ。

【次ページ】 巨人2位は将来の「レギュラーマスク候補」

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