◆東京五輪 レスリング女子50キロ級決勝(7日・幕張メッセAホール)
初出場の須崎(すさき)優衣(早大)が、決勝でリオ五輪銅メダルの孫亜楠(中国)にテクニカルフォール勝ちし、金メダルを獲得した。須崎は今大会の全4試合を無失点&テクニカルフォール勝ちと、世界の大舞台で圧倒的な強さを示した。最軽量級は日本女子が3連覇で、2大会連続の4階級制覇となった。
表彰式では、水色の着物に金色の帯を締めた、女子個人初の五輪4連覇を成し遂げた伊調馨さんが、プレゼンターを務め、メダリストに贈られるビクトリーブーケが渡された。伊調さんからの言葉も明かし、須崎は「『また次も。その次も頑張ってね』と声を掛けてもらいました。本当にまた次も頑張りたいなと強く思いました」と連覇への思いを強めた。
涙を流した決勝後のインタビューでは「本当に、ちょっと泣き止んで、皆さんに最高の笑顔を見てもらえるように準備してきます」と話していた須崎。表彰式では満面の笑顔がはじけ、「夢みたいです。まだ実感は湧かないです。閉会式の時も笑顔で出れるように頑張ろうと決めたので、金メダルを獲得できて、あしたも笑顔で出れるのがうれしく思います」と振り返った。
現在、国際大会76連勝。国際大会に初参戦した2014年から7年無敗を誇る。今大会は、1回戦はナムーンツェツェグ・ツォグトオチル(モンゴル)に10―0。2回戦はルシアヤミレト・ジェペスグスマン(エクアドル)に10―0、準決勝はマリア・スタドニク(アゼルバイジャン)を11―0で下し、決勝に駒を進めていた。決勝の孫亜楠(中国)戦は、1分36秒のテクニカルフォール勝ちで制した。
◆須崎優衣(すさき・ゆい)1999年6月30日、千葉・松戸市生まれ。22歳。早大4年。父の影響で6歳からレスリングを始める。全国中学生選手権と全国中学選抜選手権で3連覇し、中学6冠を達成。中学2年からJOCエリートアカデミーで腕を磨く。世界選手権は17年48キロ級、18年50キロ級金メダル。武器は高速タックル。153センチ。
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