果たし状は受け取った! 阪神のドラフト1位・佐藤輝明内野手(21)=近大=がきょう27日、中日との練習試合(北谷)で大野雄大投手(32)と対戦する。真剣勝負を突きつけられた黄金ルーキーは26日、「打ちたい」と闘志メラメラ。「虎のドライチvs沢村賞左腕」。ワクワクの1打席勝負から目が離せない!
破竹の勢いで突き進む虎のドライチは沢村賞左腕すら本気にさせた。曇り空の宜野座に届いた大野雄からの果たし状-。しかと受け取った佐藤輝が、胸にたぎる思いを熱い言葉に込めた。
「(大野雄さんは)セ・リーグで一番いいくらいのピッチャーだと思うので、頑張りたい。今年は(チームが)勝てるように、僕も打ちたいと思います!」
40キロ離れた北谷で、まず“宣戦布告”をしたのは大野雄だった。佐藤輝との対戦に、竜のエースは「打たれたら『大野から打った』と書かれる。ワクワクは全くないし、嫌ですけど、シーズンのための材料だという意識で投げたい」と本気宣言。真っ向勝負で抑えにくる。すべての練習を終え、最後に球場を後にした佐藤輝は、大野雄の言葉に武者震いした。
阪神戦通算14勝(6敗)、防御率1・90と無類の虎キラーでもある左腕の投球映像はユーチューブなどで確認した。「すべてがハイレベル。ツーシームですかね、それがすごいと思います」。画面越しでも、すごみは伝わってきた。ただ、「いつも通り、特別に変えることはなくいきたいと思います」と全く動じることはなかった。
令和初の沢村賞に輝いた球界屈指の左腕は昨季、高卒新人として1軍出場した井上のプロ初打席の相手でもあった。10月14日のナゴヤドーム。井上は変化球を4球続けられ、空振り三振。まるで赤子の手をひねるかのように料理され、プロの洗礼を浴びせられた。
佐藤輝は21日の広島戦(宜野座)では昨季セ・リーグ新人王の森下から快音を響かせるなど、これまで順調に歩みを進めてきた。立ちはだかるのは、これまでで一番、大きな壁。そう簡単に打てない相手であることは分かっている。それでも、沢村賞投手がシーズンを見据えた全力投球で向かってくるのは、虎のドライチを1軍の戦力として認めているからこそ。大野雄は2イニングの登板予定。勝負できるのは1打席のみが濃厚だ。
矢野監督は「去年もあれだけ完投、完封してね。沢村賞もとった投手なので、(佐藤輝が)どういう対応をするか見てみたい」と興味津々。フリー打撃で鋭い当たりを連発し、個別練習は三塁で特守を受けた佐藤輝はイメージを膨らませた。
「(大野雄さんの球は)ツーシームとかスプリットとか、スッと落ちる感じの球だと思う。打席に入ってみないと分からないので見てみたい」
前哨戦から火花を散らす「虎のドライチvs沢村賞左腕」。試合開始は午後1時。果たしてどんな結果が待っているのか-。今キャンプでの大一番。その一挙手一投足から目が離せない。(原田遼太郎)
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