「ニューイヤー駅伝inぐんま 第65回全日本実業団対抗駅伝競走大会」(日本実業団陸上競技連合主催、毎日新聞社・TBSテレビ・群馬県共催)は1日、前橋市の群馬県庁を発着点とする7区間100キロのコースで行われ、富士通が12年ぶり3回目の優勝を果たした。1区・松枝博輝の区間賞で流れに乗ると、2、3区で上位をキープ。4区終盤で中村匠吾がスパートを決めてトップに立ち、そのまま逃げ切った。
「なぜ、この場にいないのか」。1年前、屈辱の思いを抱えて自宅のテレビでニューイヤー駅伝を見ていた富士通の選手たち。「団結」を掲げて日本一をつかみ取った。
多くの日本代表候補選手を抱えながら、昨季は予選の東日本大会で敗退した。同大会の約1カ月半前にあった東京オリンピックマラソン代表選考会で1位になった中村を、疲れを考慮してメンバーから外したほか、故障者が多く万全のチーム状態で臨めなかった。序盤から流れに乗れず、6区の選手が左ふくらはぎの肉離れで失速して万事休す。ニューイヤー駅伝の連続出場は29年で途切れた。
その後、監督らスタッフは深夜に及ぶミーティングを重ね、課題を見つめ直した。東京五輪を目指すため、選手が別々に遠征や練習をせざるをえなかったことがチームの一体感の欠如につながったと分析した。「できるだけまとまってやっていく」と方針を改め、選手も「会社にとって駅伝が一番大事」と再確認した。
東京五輪が1年延期されたこともあり、今季は春先から各選手が一緒に練習を続けられた。選手とスタッフ間のコミュニケーションも意識的に増やし、チーム全体で駅伝へピークを合わせることができた。
エースの中村は「悔しさを持って1年やってきた」。その思いを2021年の訪れを告げる駅伝で見事に晴らした。【小林悠太】
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