アムニモは2020年10月21日、新たな産業用IoTゲートウェイとして「Edge Gateway amnimo G シリーズ AG10」を発表し同日に販売を開始した。主に監視カメラ用映像ソリューションの一環としての提案を進める方針だ。
アムニモは2018年5月に、横河電機の100%子会社として誕生したスタートアップ企業である。2019年6月にセンサーからデータ取得、運用までの機能を1つのパッケージとして提供する「amnimo sense」のサービス提供を開始。その後、渦巻きポンプの遠隔監視に特化した「pump guard」、簡易無線水位計測サービス「water level」などのサービス拡充を進め、今回新たに画像領域にも進出する。
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アムニモ CDO(Chief Development Officer)の中林千晴氏は「画像や動画をIoTで活用したいニーズは多いが、コストや遅延、セキュリティ、運用面での課題などを抱え、なかなかうまくいっていないのが現実だ。新製品はこれらの課題を解決するものである。今後、アプリケーションを拡充してシリーズ化していく」と語る。
新製品「Edge Gateway amnimo G シリーズ AG10」は、Dual-CoreのARM CPUに2GBのRAMを搭載し、さらに大容量のSSDを搭載するLTE通信対応のゲートウェイ機器である。OSはUbuntuをベースに開発し、外部のUbuntu環境で開発されたアプリケーションをSDKにより、簡単に使うことができる。インタフェースは、イーサネットポートを5つ実装し、その中で4ポートでは802.3atに準拠したPoE(Power over Ethernet)で電力供給が可能となっている。その他シリアル(RS232)ポート、USB2.0、I/O ポートなどを備え、さまざまな産業機器と接続可能である。
アムニモでは、この産業用IoTゲートウェイを監視カメラとの組み合わせで提案していく方針である。アムニモ IoTエッジビジネス事業部 事業部長の小嶋修氏は「監視カメラソリューションでは、記録するSDカード録画が停止したり、電源ノイズで録画ができなかったり、遠隔での映像管理ができなかったり、さまざまな課題があった。従来はこれらを人手で行っていたが、産業用IoTゲートウェイを組み合わせることでこれらを抜本的に効率化できる」と利点について語っている。
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