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Tuesday, March 24, 2020

もみ殻シリカ灰 低温で焼成 工業用資材や 肥料に利用可 - 中日新聞

「もみ殻シリカ灰」を使った肥料「ハイカラさん」=射水市大島北野で

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JAいみず野など 安定生産に成功

 JAいみず野(射水市)や同市などでつくる「もみ殻循環プロジェクトチーム」は、大部分が廃棄処分されるもみ殻を低温で燃焼することで、肥料や工業用資材に利用できる「もみ殻シリカ灰」を安定的に生産することに成功した。JAいみず野は、全国初となるもみ殻灰だけを使った肥料を販売している。(小寺香菜子)

 もみ殻に含まれる「シリカ」(ケイ素)は植物の光合成を促し、茎や葉を硬くして根張りを良くする。もみ殻を五〇〇〜六〇〇度の低温で焼くことでシリカが結晶化せず、肥料に適した形になった。結晶化していないシリカ灰は広範囲の用途に利用できると期待されている。

 もみ殻は通常の燃やし方では一〇〇〇度まで温度が上昇することで、シリカが結晶化して発がん性物質となる。もみ殻は全国で年間約二百万トン出るが、燃やさずに畜舎の敷料などにするしか使い道がなく、大部分が廃棄処分されていた。

 チームは二〇一八年五月、同市沖塚原にもみ殻循環施設を建設し、研究を重ねてきた。隣接するイチゴのビニールハウスの暖房に、もみ殻燃焼時に発生する熱を利用している。チームは肥料の他、もみ殻シリカ灰をアルカリで溶解した上、粘土などと化学反応を起こして次世代コンクリート「ジオポリマー」を作ることにも成功した。

 JAいみず野営農部営農指導課の高田勝弘課長(47)は「もみ殻は処分に困っている人もいるので日のあたる場所に出したい。農家さんに安心して使っていただけるように、さらなる研究を進めたい」と話している。

 肥料の名称は「ハイカラさん」。販売価格(税込み)は園芸用の六百グラム入りで千三百八十円、水稲用の十八キロ入りで六千百二十円。

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