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Wednesday, February 26, 2020

新型コロナでアルコール消毒液が品薄に…市販の“お酒”で代用できる?(オトナンサー) - Yahoo!ニュース

 新型コロナウイルスの感染拡大により、使い捨てマスクだけでなく、アルコール消毒液や除菌ティッシュも品薄となっています。関連メーカーの中には増産態勢を整える動きもありますが、品薄が解消されるのはまだ先になりそうです。

 今回のような感染症の流行時、また地震などの災害時に消毒液が手に入らない場合、市販のアルコール飲料で代用することはできるのでしょうか。アルコール飲料のほか、酒類用・工業用アルコールなどの製造・販売をグループで手掛けるオエノンホールディングス(東京都墨田区)コーポレートコミュニケーション室の担当者に聞きました。

消毒用アルコールの度数は70~80%

Q.市販のアルコール飲料を、アルコール消毒液の代わりに使うことはできるのでしょうか。

担当者「おすすめできません。そもそも、一般的に使用される消毒用アルコールの度数は70~80%です。アルコールでは効果がないウイルスもありますが、基本的にウイルスを不活性化させるのに、その程度が適切な濃度とされているためで、度数が70%未満の製品では消毒効果がありません。

そもそも、国内では、アルコール度数が70~80%に相当する飲用酒類の流通はごくわずかです。また、飲用酒類には糖類など消毒に適さない成分が含まれるものもあります。そのため、そうした飲料を消毒用に使うのはおすすめできません」

Q.では、度数が100%に近いアルコール製品で消毒は可能なのでしょうか。

担当者「アルコールは水に比べて蒸発しやすく、純度の高い消毒用アルコールは使用後すぐに蒸発します。そのため、度数が90%を超えるアルコールは消毒には向きません」

Q.時代劇で、焼酎と思われるお酒を傷口に吹きかける場面を見たことがありますが、昔はそういうことがあったのでしょうか。

担当者「焼酎を消毒に用いることもあったようです。恐らく、当時からアルコールには消毒効果があることが知られていたものと思われます」

Q.飲料用も含めて、オエノングループが製造するアルコール製品にはどのようなものがあるのでしょうか。

担当者「例えば、当社グループの主要事業会社である合同酒精(東京都墨田区)では、お酒の原料となるアルコールや、その他の用途で使用するアルコールを企業向けに販売しています。これらの製品は度数や税法上の違いで区別することはありますが、性質上違いはありません。

なお、お酒の原料以外の用途で使うアルコールを『工業用アルコール』といいますが、用途については、みそ、しょうゆ、酢などの調味料の製造や、消毒・除菌製剤の原料、精密機械など工業製品製造時の洗浄用などが挙げられます」

Q.現在の工業用アルコール製品の受注・生産状況は。

担当者「工業用アルコールの直近の出荷実績は前年を上回っています。新型コロナウイルスの発生による影響もあるものと思われます。

増産の予定については、今後の注文に応じてということになりますが、当社グループの生産拠点の一つである清水工場(静岡市)では、アルコール蒸留設備を昨年秋に増強したため、数多くのオーダーにお応えできる体制を整えています」

 このほか、サントリーホールディングス(東京都港区)にも問い合わせたところ、広報担当者から「当社のアルコール飲料は、飲用としてお楽しみいただくために販売しているものです。糖類などアルコール以外のものが含まれている商品もございますので、消毒用としてはご使用なさらないようお願いいたします」との回答がありました。

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February 27, 2020 at 04:10AM
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