2020年01月21日16時28分
JR東日本は21日、東北・上越新幹線の高架橋で、耐震性が不足している柱が計367本確認されたと発表した。同社は2008年5月に優先的に耐震補強をする必要がある柱の工事を完了したと公表していたが、一部で診断を誤り、対象から漏れていたケースがあったという。
JR東によると、耐震性が不足している柱が見つかった主な区間と本数は、東北新幹線の上野―大宮68本、大宮―小山50本、仙台―古川20本、郡山―福島10本など。上越新幹線は燕三条―新潟68本、越後湯沢―浦佐53本、大宮―熊谷52本などとなっている。
新幹線高架橋の柱は、高さや鉄筋の量から、地震の揺れで急激に大きく破壊される恐れがあるものを優先的に補強する対象としていたが、データの入力ミスで一部が対象から外れていた。
JR東の社員が昨年8月、別の工事で耐震診断を実施した際に誤りに気づき、他の柱についても確認を進めていた。耐震性の不足は10年以上見逃されていたことになるが、これまで地震による損傷や破断はないという。
JR東は「速やかに耐震補強を実施する。ご迷惑とご心配をお掛けし、深くおわび申し上げる」とコメントした。
2020-01-21 07:28:00Z
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